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LH(黄体形成ホルモン)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.4 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
  
(mIU/mL)
成人男性 1.24 ~   8.62
女 性卵胞期 2.12 ~  10.89
排卵期19.18 ~ 103.03
黄体期 1.20 ~  12.86
閉経女性10.87 ~  58.64
実施料
111点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
3ヶ月
臨床意義
ヒト黄体形成ホルモン(hLH、ルトロピン)は、性腺刺激ホルモンとして、 視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)によって制御されている。閉経期女性においては、 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの産生減少に反応してhLH レベルは上昇し、 それは脳下垂体上で負帰還メカニズムを取り除く。 結果として排卵と月経周期は減少し、最終的に終了する。男性においては、hLH はテストステロンの生産に影響を及ぼす。 hLH とhFSH の濃度は通常、月経周期、生殖能、早熟の卵巣障害のような思春期の発育異常、 閉経期、排卵周期疾患また脳下垂体障害などの診断に測定される。 性腺刺激ホルモンの低濃度は避妊薬をベースとした経口ステロイドを摂取している女性に観察できる。 男性において、生殖腺ステロイドの低濃度とともに、 hLHとhFSH(ヒト卵胞刺激ホルモン) が高濃度の場合は精巣の障害もしくは無精巣体を示す可能性がある。 クラインフェルター症候群(性染色体がXXY、XXXY、XXXXYなど)では、hLH は上昇する可能性がある。
関連項目
FSH プロラクチン プロジェステロン エストラジオール テストステロン