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麻疹
採取量
血液 : 1.0 mL
または 髄液 : 0.4 mL
提出量
血清 : 0.3 mL (容器①) 
または 髄液 : 0.4 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
HI
基準範囲
血清 8 倍、   髄液 原液
実施料
79点
判断料
144点 (免疫学的検査判断料区分)
所要日数
4~5日
備考
検体安定性
4週
臨床意義
麻疹ウイルスは「はしか」の原因ウイルスで咳の飛沫、鼻汁などを介して感染する。 口の中にコプリック斑があらわれ、その後、顔、首、胸に赤い発疹が出る。 脳炎など重篤な症状を呈することもあり、ワクチン接種で免疫を獲得することが望ましい。 検査方法としては、HI(赤血球凝集抑制試験)、NT(中和試験)、EIA(酵素免疫法)などが用いられる。 HIは早期に抗体価が上がり、長期に維持を認める。NTは検査に時間を要するが、ウイルス特異性および型特異性が高い。 EIAは抗体の免疫グロブリンクラス測定が可能となるので、IgG抗体が感染既往の推定に対して、 IgM抗体の上昇では初感染を推定することができる。
関連項目
麻疹抗体 NT 麻疹抗体 IgG 麻疹抗体 IgM