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メタノール(尿)
採取量
提出量
尿 : 2.0 mL
容器
保存方法
検査方法
GC
基準範囲
3 mg/L 未満
実施料
判断料
所要日数
5~7日
備考
検出限界未満を基準値とする
検体安定性
15日
臨床意義
メタノールの測定は、メタノール中毒の検査に利用される。 メタノールは経口摂取すると、アルコール脱水素酵素によりホルムアルデヒドとなる。 次いでギ酸となり、代謝性アシドーシスとなって血液は酸性に傾き、昏睡、痙攣や重症な場合は死に至る。 また網膜細胞にはアルコール脱水素酵素が多く存在するため、 ホルムアルデヒド毒性の影響を強く受け、視細胞が死に失明すると言われている。 ちなみに、エタノールの代謝物では、吐き気、頭痛など二日酔いを起こすアセトアルデヒドとなるが、 ホルムアルデヒドやギ酸は産生されなく、酢酸を経て炭酸ガスや水となって排泄される。
関連項目