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ウイルス分離
ウイルス同定
分離可能ウイルス 主要検体 同定可能な型 保存条件
サイトメガロ(CMV) 咽頭ぬぐい液、(尿)
(凍結不可)*2
水痘・ 帯 状ヘルペス 水疱
単純ヘルペス 咽頭ぬぐい液、水疱、(陰部ぬぐい液) 1,2型
(-70℃以下)*1
アデノ 咽頭ぬぐい液、糞便、(尿)、(結膜ぬぐい液) 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 11, 19, 37型
インフルエンザ 咽頭ぬぐい液 A/H1,A /H3,B 型
パラインフルエンザ 咽頭ぬぐい液、喀痰 1,2,3,4型
ムンプス 髄液、咽頭ぬぐい液
ポリオ 髄液、咽頭ぬぐい液、糞便 1,2,3型
コクサッキーA群 髄液、咽頭ぬぐい液、糞便、(結膜ぬぐい液) 7,9,16,24型
コクサッキーB群 髄液、咽頭ぬぐい液、糞便 1,2,3,4,5,6型
エコー 髄液、咽頭ぬぐい液、糞便 1, 3, 4, 5, 6, 7, 9, 11, 12, 13, 14, 16, 17, 18, 19, 22, 24, 25, 30型
エンテロ 髄液、咽頭ぬぐい液、糞便 71型
麻疹 *3 咽頭ぬぐい液
※主要検体の( )内は、必要に応じて用いられる検体です。
検査方法
組織培養
・HeLa(ヒト子宮頚癌細胞)
・Hep-2( ヒト喉頭癌細胞)
・HEL(ヒト胎児肺細胞)
・MDCK(イヌ腎細胞)
・Vero(ミドリザル腎細胞)
・RD18S(ヒト横紋筋腫細胞)
・B95a(マーモセットリンパ球由来細胞)
・A549(ヒト肺癌細胞)
・LLC-MK2(アカゲザル腎細胞)
同定方法
蛍光抗体法、中和試験等。アデノウイルスについては、PCR法により同定を行います。エンテロウイルスについては、中和試験もしくはPCR法にて同定致します。
水疱液の採取に際しては、予め滅菌生理食塩水にて皮膚を洗浄して下さい(アルコール消毒は不可)。
ウイルスが分離された場合のみ同定検査を実施致します。ウイルス「分離」および「同定」は個別に検査料金を申し受けます。
実施料
判断料
所要日数
14~54日
備考
<留意事項>
  1. ウイルス保存液(ゲンタマイシン加0.5%BSA含有ブイヨン)入リパイアルぴんは、当社にて準備いたしますので、担当者にお申し付け下さい。
  2. 発症後速やかに(一般的に4日以内)無菌的に検体を採取・保存して下さい。細菌繁殖などにより培養細胞が汚染され、検査不能になる場合もありますので、ご注意下さい。
[各種ぬぐい液及び水疱]
  1. 滅菌済みのプラスチック製綿棒にて検体を採取して下さい。
  2. ウイルス保存液入りパイアルびんに綿棒を入れてよく攪拌後、綿棒を容器上部で折り、密栓して下さい。
  3. 木製綿棒の使用は避けて下さい。使用した場合は、綿棒を抜いて密栓して下さい。
[糞便] 小指頭大の半分(0.5g)をウイルス保存液入りパイアルびんに入れて密栓して下さい。
[髄液] 1mLをバイルス保存液入りパイアルびんに入れて密栓して下さい。
[喀痰・尿] 1mLをウイルス保存液入りパイアルびんに入れて密栓して下さい。
*1:
凍結は-70℃とし、-20℃では保存しないで下さい。
*2:
サイトメガ口、水痘・帯状へルベスは、凍結により活性が低下するため、冷蔵で保存して下さい。また、他のウイルスと同時に依頼される場合は、2本に分けて(1本冷蔵、1本凍結)提出して下さい。
*3:
麻疹ウイルスの分離をご依頼される場合は、事前にご連絡下さい。
検体安定性
臨床意義
関連項目