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尿中一般物質定性半定量検査 pH
採取量
提出量
尿 : 10.0 mL
容器
保存方法
検査方法
試験紙法
基準範囲
5.0~7.5
実施料
26点
判断料
所要日数
1~2日
備考
当該医療機関内で、検査を行った場合に算定。 基準値上限は臨床検査法提要32版、基準値下限は試験紙法測定下限を参照しています。
検体安定性
臨床意義
尿中一般物質定性半定量検査は腎機能等のスクリーニング検査として行われる。 尿の採取は患者にほとんど負担をかけなく、繰り返して行うことが容易であるため 汎用されており、pH検査はそのひとつである。 尿のpHは食事や運動などの生理的な要因により変動するが、腎臓は体内の酸塩基平衡を恒常維持するように働き、 H+の排泄が増加すると酸性尿に傾き、換気でCO2の排泄が増加したり、 野菜などのアルカリ性食品を過剰にとるとアルカリ性尿となる。 尿は排泄して放置すると、尿中の尿素が細菌によって分解されてアンモニアが生成されるため、 悪臭を放つとともに、アルカリ性に傾くので、新鮮なうちに検査する。 また、尿を遠心して細胞などの有形成分を採取して顕微鏡で観察する尿沈渣の検査では、 特に結晶成分の判定においてpH検査は欠かせない。
関連項目
尿蛋白定量 尿沈渣