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アルドラーゼ(ALD)
採取量
血液 : 2.0 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
UV法
基準範囲
2.7~5.9 IU/L
実施料
11点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
2~3日
備考
溶血血清は高値を示す場合があります。
検体安定性
3~4日
臨床意義
アルドラーゼは生体内に広く分布する解糖系酵素で、細胞の破壊や壊死、代謝障害などで血中に逸脱 する。半減期が約4時間と短いため、変化を鋭敏に反映する。しかし、臓器特異性に乏しいため、病態が 特定出来た後に、病勢の補助的診断指標として用いられることが多い。 高値を示す病態は、筋疾患(多発性筋炎、筋ジストロフィーなど)、神経疾患(ギランバレー症候群、髄 膜炎など)、消化器疾患(急性・慢性肝炎、劇症肝炎、膵炎)、心疾患(急性心筋梗塞、うっ血性心不全) 、血液疾患(溶血性貧血、白血病、悪性リンパ腫、Hodgkin病)、悪性腫瘍 、甲状腺機能低下症など。 低値を示す病態は、Tay-Sachs病、果糖不耐症など。
関連項目
AST(GOT) ALT(GPT) LD CK LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ) アルカリフォスファターゼ(ALP) ミオグロビン