662
アンギオテンシンⅠ転換酵素(ACE)
採取量
血液 : 3.0 mL
提出量
血清 : 0.7 mL
容器
保存方法
検査方法
笠原法
基準範囲
8.3 ~ 21.4 U/L
実施料
144点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
EDTA血漿は検査不可。
検体安定性
臨床意義
アンギオテンシンⅠ転換酵素(ACE)は、生体内に広く分布し、特に肺をはじめとする血管内皮細胞に多く存在する。 種々の呼吸器疾患、肝、腎、甲状腺疾患、糖尿病などで変動することが知られる。 アンギオテンシンⅠは、主に肝臓で産生されるレニン基質(アンギオテンシノーゲン)に、レニンが作用して生成される。 次いで、アンギオテンシンⅠはアンギオテンシンⅠ転換酵素(ACE)によってアンギオテンシンⅡに変換される。 アンギオテンシンⅠの生理活性はほとんど認められていないが、アンギオテンシンⅡは強い血管収縮作用、 アルドステロン分泌や水・ナトリウムの再吸収を促進する作用がある。
関連項目
レニン活性 レニン濃度 アンギオテンシンⅠ アンギオテンシンⅡ アルドステロン