総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
-
733
-
アンチトロンビンⅢ活性(AT-Ⅲ)(抗トロンビンⅢ)
- 検査方法
-
合成基質法
- 基準範囲
-
80~130 %
- 実施料
-
70点
- 判断料
-
125点 (血液学的検査判断料区分)
- 所要日数
-
1~2日
- 備考
-
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
- 検体安定性
-
1ケ月
- 臨床意義
-
アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)は肝で生産され、
血中の活性型凝固因子の最も重要な阻害物質として、血液の凝固、
線溶をコントロールしている。その血中レベルは播種性血管内凝固症候群(DIC)、肝疾患、
ネフローゼ症候群で低下するなど種々の疾患、病状により変動する。そのためAT-Ⅲの活性を把握することは、
病態の解析、予後判定及びヘパリン治療、あるいはAT-Ⅲ濃縮製剤投与時の指標として重要視されている。
測定方法は被検血清にヘパリンを加えてAT-Ⅲ/ヘパリン複合体を形成させ、これに一定量のトロンビンを加える。
AT-Ⅲ/ヘパリン複合体によってトロンビンは失活するが、複合体とならずに残存するトロンビンの活性から、AT-Ⅲ活性を間接的に測定する。また、
蛋白量として測定する定量法も用いられる。