1611
アンチトロンビンⅢ定量(AT-Ⅲ)(抗トロンビンⅢ)
採取量
血液 : 1.8 mL (容器①)
提出量
クエン酸血漿 : 0.5 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
LPIA
基準範囲
15.0~31.0 mg/dL
実施料
70点
判断料
125点 (血液学的検査判断料区分)
所要日数
3~4日
備考
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
検体安定性
2週
臨床意義
アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)は肝で生産され、 血中の活性型凝固因子の最も重要な阻害物質として、血液の凝固、 線溶をコントロールしている。その血中レベルは播種性血管内凝固症候群(DIC)、肝疾患、 ネフローゼ症候群で低下するなど種々の疾患、病状により変動する。そのためAT-Ⅲの活性を把握することは、 病態の解析、予後判定及びヘパリン治療、あるいはAT-Ⅲ濃縮製剤投与時の指標として重要視されている。 測定方法は被検血清にヘパリンを加えてAT-Ⅲ/ヘパリン複合体を形成させ、これに一定量のトロンビンを加える。 AT-Ⅲ/ヘパリン複合体によってトロンビンは失活するが、複合体とならずに残存するトロンビンの活性から、AT-Ⅲ活性を間接的に測定する。また、 蛋白量として測定する定量法も用いられる。
関連項目
アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)(抗トロンビンⅢ)活性 トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体(TAT) プロトロンビンフラグメントF1+2(F1+2)