総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
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1561
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1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)
- 検査方法
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酵素法
- 基準範囲
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M:14.9~44.7 F:12.4~28.8 μg/mL
- 実施料
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80点
- 判断料
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144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
- 所要日数
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3~5日
- 備考
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- 検体安定性
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1ケ月
- 臨床意義
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1,5-AGはグルコースの1位炭素から水酸基が取れた類似構造で、食物より体内に取り込まれている。
腎ではグルコースと同様に糸球体からろ過された後、尿細管から99%を再吸収し、一定の血中濃度が維持されている。
しかし血糖が高いと、再吸収にはグルコースによる競合阻害が生じて、1,5-AGは尿中に排泄される。
コントロール状態の悪化時に減少し、良好な状態が維持されると1,5-AGも回復を示す。
このように血糖状態を反映して、軽度高血糖領域でもよく変動することから、
厳格な血糖コントロールや糖尿病の治療効果判定において有用な指標となる。