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L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)
採取量
提出量
尿 : 2.0 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
8.4μg/g・Cr以下
実施料
210点
判断料
34点 (尿・糞便等検査判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
凍結保存および室温保存ではデータに影響が認められるため、冷蔵保存にてご提出下さい。 原則として3月に1回に限り算定できます。ただし、医学的な必要からそれ以上算定する場合は、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄にご記入下さい。
検体安定性
14日
臨床意義
L型脂肪酸結合蛋白(Liver-type fatty acid binding protein:L-FABP)は、肝臓・腸管・腎臓に局在 する脂肪酸結合蛋白である。尿中のL-FABPは、腎臓の近位尿細管に特異的に発現し、 糸球体で濾過された遊離脂肪酸と結合して細胞内の脂肪酸と恒常性を保つなど、エネルギー 代謝や脂肪代謝に重要な働きをしていると考えられている。 近位尿細管が虚血や酸化ストレスの負荷を受けると、L-FABPの発現が増強し、尿中への 排出が増加する。尿中L-FABPは、障害を受けた結果を示す既存の腎機能マーカーと異なり、 尿細管に負荷されたストレスの程度を反映する特徴をもつ新しいマーカーである。
関連項目
尿中Ⅳ型コラーゲン 尿中アルブミン β2マイクログロブリン(尿) α1マイクログロブリン(α-MG)(尿) NAG活性(NAG)