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血中アンモニア(NH3
採取量
血液 : 1.0 mL (容器①)
提出量
除蛋白上清 : 2.0 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
藤井・奥田変法
基準範囲
30~86 μg/dL (採血直後)
実施料
50点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
専用容器(除蛋白液4.0mL入)に正確に1.0mLの血液を加え、十分に混和した後、遠心分離後の上清2.0mLを凍結し、ご提出ください。
検体安定性
臨床意義
アンモニア(NH3)はタンパク質の代謝過程でアミノ酸から脱アミノされて生じ、 肝で尿素合成に利用されるが、血中NH3の大部分は消化管(小腸粘膜と大腸内細菌)由来とされ NH3の解毒は肝細胞の尿素回路に依存し、尿素は腎より尿中に排泄される。 血中NH3濃度の高値は肝臓の尿素サイクル活性低下、腸内におけるNH3産生の増加 および門脈副血行枝による門脈血の大循環系への流入する場合などで、 劇症肝炎、肝硬変に伴う肝性昏睡の病態把握に必須である。
関連項目
総アミノ酸分画 尿中総アミノ酸分画 アルブミン BTR(総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比) AST(GOT) ALT(GPT) コリンエステラーゼ(ChE) 総ビリルビン 肝細胞増殖因子(HGF) ICG(停滞率)