Our business病理検査

病理検査では、日々進歩し続ける検査に対し現場一人ひとりが技術・知識の向上に努め、迅速かつ正確な病理組織検査・細胞診検査を提供いたします。

病理組織材料の前処理

手術材料や生検材料は、適度な大きさにトリミングしたのちカセットに入れます。 カセットは自動包埋装置で約半日の時間をかけて完全脱水処理し、パラフィン(ろう)に浸透させて半永久保存が可能なブロックを作製します。

組織・細胞診 標本の染色

自動染色装置でHE染色標本およびパパニコロウ染色標本を作製します。 染色液、行程プログラムの調整を綿密に行い、常に同じ染色結果が得られるよう努めています。

免疫組織化学

病理医より免疫染色がオーダーされた組織を薄切しプレパラートに貼り付けた後、装置に載せ免疫染色を行います。プレパラートはバーコードにより管理され、確実な染色を行います。1回に最大30枚のプレパラートを染色します。免疫染色は組織診断上非常に重要な染色なので、装置のメンテナンス等は徹底管理されています。

CBGリサイクラー(有機溶剤蒸留再生装置)

当社では使用済みのキシレンを装置を用いて再生、再利用することで廃液を最小限に抑え、環境への配慮に取り組んでいます。 使用済み溶剤の約90%はこの装置で再生・再利用されます。

病理検査室内環境

病理検査室内では常にホルマリン水溶液を用いるため、ホルムアルデヒドの拡散・曝露が問題となります。 当社では4台の換気装置を設置しホルムアルデヒドの除去に努め、定期的に濃度の自主測定および法令に基づき専門業者の測定を実施して管理しています。

生物顕微鏡

病理検査にとって顕微鏡は最も重要なものです。病理医による組織標本の診断、細胞検査士による細胞標本の判定の他、標本の染色結果の良し悪しの確認や、技術・知識向上のために病理医やベテラン技師からノウハウを学んだり多くのことで使用しています。 顕微鏡もまた、毎日のメンテナンスが欠かせません。写真は3人でディスカッションできる顕微鏡です。

包埋

プレパラートはいろいろな行程を経て作製されます。標本作製は熟練したスタッフや若手スタッフが役割分担して作業にあたっています。写真は包埋工程で作業する様子です。自動包埋装置にかけられた組織はここでパラフィンブロックとなり、半永久保存が可能になります。約65℃のパラフィンに組織を埋めて、冷却することで固形のブロックになります。

薄切

写真は「ミクロトーム」と呼ばれる器械です。この装置は作製したパラフィンブロック(組織)を2マイクロの厚さに切ります。この操作を「薄切」と呼び、切片は水に浮かべてプレパラートにのせて伸展・乾燥させたのち染色を行います。

標本

写真はそれぞれHE染色、免疫染色、パパニコロウ染色を施したプレパラートの顕微鏡画像です。適正な標本が作製されているかチェックしたのち、病理医や細胞検査士によって検査されます。

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