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F-T4(遊離サイロキシン)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
0.76~1.65 ng/dL
実施料
127点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
3ヶ月
臨床意義
サイロキシン(T4)はトリヨードサイロニン(T3)とともに 主要な甲状腺ホルモンでありT3とT4の99%以上が血清タンパクと結合し、 1%未満が遊離型として存在する。甲状腺機能は遊離型ホルモンの濃度と相互に関連する。 F-T4とF-T3(遊離トリヨードサイロニン)は体温を維持し、 熱産生により正常な発育と生育を調節する。 さらに、F-T4とF-T3は脂質、ビタミン代謝、炭水化物代謝に影響を与える。 F-T4は結合タンパクの影響を受けず、他の甲状腺検査と臨床的知見とともに、 甲状腺疾患の診断に有用である。バセドウ病、亜急性甲状腺炎、二次性甲状腺亢進症などでは、 総T4が高値となり、橋本病や甲状腺機能低下症などでは低値となる。
関連項目
総サイロキシン トリヨードサイロニン TSH F-T3 サイログロブリン 抗サイログロブリン抗体 抗TPO抗体 TSHレセプター抗体定量 TSH刺激性レセプター抗体